ニホンザルは人里にやってきては悪さを行います。農作物やイタズラなど、農家にとっては大変な痛手になる事が多いです。これまではできるだけニホンザルの餌になるものを放置するのをやめることや、ニホンザルを見つけた場合ロケット花火や爆竹、エアガンなどで追い払うしかなく、大変人手のいる作業でした。今回そのような猿害を防ぐために、神奈川県がドローンを利用することを検討しているそうです。

どういったシステムで撃退するのか?

猿の撃退をするイメージは、まず群れの中から一匹のニホンザルを捕まえて、この猿にGPS機能付きの首輪を装着します。その猿のGPSをドローンが受け取って、常に群れの位置を把握し、ドローンからの映像により、今猿の群れがどこにいるのかを常に把握することができます。これまでも、GPSを付けてニホンザルの群れを追う取り組みは行われてきたが、電波が届かないことがあったため、追いかけるのは大変だったそうだ。そうした群れの位置の把握が確実になるだけでも大きい。
そして万が一人里に下りてきた場合は、その近くまでいきニホンザルを撃退するのだ。
これならば、今までのように四六時中監視する必要もなく、効率的に追い払うことが可能になる。もし、この作戦が効果的だと分かった場合は、将来的にドローン自ら光や音で猿を人里から遠ざけることも視野にいれている。ドローンの山間部での飛行の安定性や、稼働時間への不安など課題はまだまだあり、実証実験の結果が待たれる。

ニホンザルが慣れてしまう恐れも?

ニホンザルに限った話ではないが、野生動物は同じ撃退方法をとり続けると慣れてしまう事がある。そうなると効果は薄れ結局効果がなくなってしまうことが懸念される。
ではさらに脅かしてドローンが過激な行動をとることも可能だが、ニホンザルに近づきすぎるとドローンを墜落させられる心配もしなくてはならない。
音や光での対策以外の方法を模索するにはコストもアイデアも必要であり、時間と労力がかかる。課題は山積みである。

プロジェクトの実施時期

プロジェクトは試作機の開発からスタートするため、それなりに時間がかかります。2016年度中には、飛行実験を行い。2017年には企業協力のもと、ドローンの数をふやして、実際に運用していくようです。開発期間は3年を予定している。