近年、少子高齢化で一極集中が顕著になるなか、田舎などから人がいなくなり、地方の過疎化に拍車がかかる一方。そんななか、今回ご紹介する能古島もその問題を抱える一つの町である。能古島は福岡県福岡市に所属する島のことで、都市からわずか2.5kmで10分の船旅で行き来することができる。にもかかわらず、今回能古島は少子高齢化による過疎化に悩む市外化調整区域に指定されました。そんな中、高齢化したお年寄りのために少しでも助けにならないかと乗り出したのがNTTドコモである。様々な業種がドローンサービスに乗り出すなか、NTTドコモも独自の通信網を利用した、ドローン配達サービスを開始したい考えだ。

まごころボタンでワンタッチ

今回の実験を行うために用意したボタン「まごころボタン」ワンタッチでご高齢の方のお手伝いが出来ないかと開発を行った結果この形にたどりついたという。このボタンはMIKAWAYA21が開発したもので、まごころボタンはワンタッチで「ちょっと困った」を解決サービスを行っています。今回はドローンで配達する共に何らかの役に立つのではと採用されました。利用者がボタンを押すとコールセンターにつながり、オペレーターが利用者へ電話で注文を確認します。そして本島の商店が商品をセットしドローンが能古島に向かって飛んでいくという仕組みです。

実験はみごと成功

能古島と本島を結ぶ距離は2.5km。船にすれば近いが、ドローンにするとかなりの距離です。また商品(重さ約1キログラムの商品)を載せた状態でドローンを飛ばす必要があるため、多少の不安はありました。しかし実験は見事に成功。
能古島に近づいたドローンは50mほど上空でホバリングしながら、当初予定していた着陸地にスムーズに着陸しました。実験を見守るために集まった島民からも歓声が聞こえます。離陸から荷おろしの時間はわずか数分によるもので、一連の流れは完璧に行われました。


飛行するドローンから送られてくるデータを映す画面。

利用されたのはNTTドコモのLTE電波

NTTドコモが協力したこのドローン配送実験ですが、NTTドコモのLTE電波がなければなし得なかった実験といえます。ドコモによると、無線のコントローラーで操作できる範囲は本来1~2kmですが、今回実験を行った機体にはスマートフォンを搭載して地上との通信をしながら設定した経路を飛行することにより実現しました。LTE電波を利用すれば何十キロ先でも、飛行が可能であると証明された実験でもある。もしこれが実用化されれば、配送のドローン化はさらに発達を見せ、人々の生活はいっぺんするかもしれません。今のところ事件段階で2018年度の実用化を目指す考えだそうです。