ドローン操縦士なら分かると思いますが、水上にいくのはよっぽどの理由がないかぎり避けたい状況だとおもいます。理由はドローンにとって水はもっとも苦手とするものだからです。着水してしまうと、浸水しショートする可能性があり、またロストしてしまうと修理も不可能です。ですからみな、水場ではあまり飛ばしたがりません。しかし今回紹介するドローンはなんと、ドローンが苦手とする水を克服したドローンなのです。

165カ国参加の大会で優勝

ご紹介する、Loon Copterというドローン。オークランド大学協力のもと、開発がスタートしたLoon Copter。空を自由にとび、水に着水して水中を泳ぐこともできます。名前の由来は「ルーン」はアビという潜水が得意な鳥からちなんで付けたようです。そして、今もっともドローンが熱いとされるドバイで、165カ国の計1017からなるたくさんのチームがあつまった「ドローン大会」が開催され、見事優勝を果たしました。優勝賞金はなんと100万ドル(約1億1,200万円)。
この大会は一年間かけて行われる長期大会で、公共サービスへの無人機の最適使用と人々の生活向上を目的として開かれた大会です。ルーンコプターが一流のドローンだということが分かると思います。

パーツつけかえ不要の潜水艦のようなドローン

Loon Copterが水中に入るのはもちろんパーツなどのつけかえは不要。水中を泳いだ状態からそのまま空中へ移動することができます。水中にいるときは羽を前方にむけ潜水艦のように泳いでいきます。空を飛んだ状態でそのまま着水すると、どうしても浸水を防ぐために密閉した空間に空気が残って潜水できないため、操縦士が揚力室に水をいれて水中にもぐります。まるで潜水艦のようなドローンですね。実際に動いている映像はこちらです。

羽の破損を防ぐため羽の回転率をさげる

水中で動くには空中と同じように羽を回転させることはできません。水は抵抗が大きいため水中で同じように羽を回すと、羽が破損してしまう可能性があるからです。水中ではプロペラの回転数は160回転/分以下に制限しているそうです。
また水中では空中と同じように水平飛行は不可能です。そのため、機体を横に向ける事により強い推進力で進むことが可能になったのです。
水陸両用ドローンを、単に防水加工をすればよいと勘違いされている方も多いですが、ドローンにとって水中と空中を行き来するのは大変難しいとされています。その問題を見事解決したルーンコプターはすばらしいドローンだということです。

今後は水中探査、調査、救助などにも

発売時期はいまだに未定とされていますが、これだけの機能を有したドローンです。水中と空中を行き来できるため、水辺の調査、水質などの調査に役立てる方針だそうです。応用範囲はかなり広いと思います。このドローンが将来日本でも活躍する日がくるかもしれません。期待できそうですね。